本郷苑

今日は本郷三丁目にあるネオ町中華「本郷苑」に行きました。
 
 
ここは「ラーメン小池」「中華蕎麦にし乃」「キング製麺」で知られる小池グループの新業態で、町中華を現代的に再構築した一軒です。
 
 
ワンタン麺を看板に掲げていると聞けば、期待しないわけがないですね。
 
 
店内に入ると、いわゆる昔ながらの町中華とは明らかに違う空気感。
 
 
ネオ中華らしい洗練された内装で、清潔感があり、今どきのお洒落さがしっかりあります。
 
 
 
それでいて肩肘張らず、ひとりでも入りやすいのがよいです。
 
 
 
注文したのは名物の「ネギ塩ワンタン麺(1,170円)」。
カウンター越しに調理の様子が見えるので、待っている時間も自然と期待値が上がります。
 
 
 
着丼してまず驚くのが、器ギリギリまで注がれたスープ。今にも溢れそうな透明感のある塩スープは、見た目からしてただ者ではありません。
 
 
チャーシューは4枚、ワンタンは3個と想像以上に具だくさんで、さらに小ライスがサービスで付くという太っ腹ぶり。胃袋への配慮も完璧です。
 
 
まずはスープを一口。これは…美味しい。鶏の旨味を軸に、塩のキレがありつつも角がなく、じんわりと染みるタイプ。ネオ町中華という言葉から受ける軽さはなく、しっかりと奥行きのある味わいです。思わずレンゲが止まらいです。
 
 
麺はストレートの中太麺。香港的な極細麺のほうが合いそうだな、と思いつつ食べてみると、この麺がスープを程よく持ち上げてくれてバランスが最高です。
 
 
卵の配合を感じる、つるっとした食感も心地よいです。
 
 
チャーシューはモモ肉で、脂は控えめながらも肉の旨味がしっかり。柔らかく、噛むほどに味が広がるタイプで、塩スープとの相性も抜群です。
 
 
ワンタンは生姜が効いたシンプルな肉餡が特徴で、皮のなめらかさと餡の香りが一体となって口の中でほどけます。派手さはないが、完成度が非常に高いです。
 
 
 
途中からは小ライスの出番。ライスにチャーシューを乗せ、卓上の秘伝の生姜ふりかけを振りかければ、即席チャーシュー丼の完成です。
 
 
これがまたズルい美味さで、スープを一口挟みながら食べると止まらなです。
 
 
さらに終盤、ワンタンをライスに移し、スープをかけてワンタンおじやに。いや、これは完璧な組み合わせ。最後の一滴まで無駄にせず、しっかり完食できました。
 
 
丁寧に作られたネオ町中華というと、どうしてもビジュアル重視で味はそこそこ、というイメージを持つ人もいるかもしれないですが「本郷苑」は違います。
 
 
見た目の良さはもちろん、何より味が本当にいい。日常的にふらっと立ち寄りたくなる完成度で、気づけば「また来よう」と自然に思ってしまう一杯でした。ご馳走様です。
 


 
本郷苑
■ 住所
東京都文京区本郷2-26-9
■ 営業時間
  • ランチ:11:00〜15:00(L.O. 15:00)
  • ディナー:17:30〜20:45(L.O. 20:45)
■ 定休日
月曜日定休