焼肉陽山道 上野駅前店

今日は上野に来ました。駅前は相変わらず、観光客と地元の方が入り混じる賑やかな空気。昼から飲める居酒屋も多く、日本人も外国人も思い思いに楽しんでいて、少しカオスな感じがまた上野らしいです。
 
 
その中で、炭火の煙の匂いをふっと吸い込んだ瞬間、どうしても「焼肉が食べたい…」という欲が勝手に湧いてきてしまいました。
 
 
向かったのは 「陽山道(ようさんどう) 上野駅前店」。
 
 
1961年創業、上野を代表する老舗の焼肉店です。和牛が中心で、夜は1万円を越えることもしばしば。
 
 
しっかりとした“大人の焼肉”が食べられるお店ですが、ランチなら1,000円台から頼めるメニューが揃っており、敷居が高すぎないのが魅力です。
 
 
店内は落ち着いた照明で、綺麗に整えられていて少し高級感があります。
 
 
騒がしさはなく、席間もほど良い距離感。
 
 
上野の外のにぎやかさから一歩離れて、ゆっくり食事ができる雰囲気でした。
 
 
今回いただいたのは数量限定「ハラミランチ(2,300円)」。
 
 
注文してから、驚くほど早く提供されました。3分ほどでしょうか。
 
 
皿に並ぶハラミは、見た目からして美味しいのが確定しているやつ。艶、厚み、そして赤身の奥にあるうっすらとしたサシ。ランチでこれが出てくるの、普通に凄いです。
 
 
網に乗せると、じゅっ…という音とともに、脂が炭火に落ちてふわっと香りが立ちます。焼けていく時間すらご馳走です。
 
 
軽く焼き目をつけて、まずは一枚、白米にのせてガブリ。「うま…」と声が漏れるタイプのやつ。
柔らかい。けれど、ちゃんと肉を噛んでいる満足感があり、ハラミ特有の「旨みがあとから追いかけてくる感じ」がしっかり感じられます。
 
 
さらに焼きます。みてください、この艶やかなピンク色のハラミ。芸術品ですな。
 
 
焼けるたびに香りが濃くなって、こちらの理性がどんどん溶けていきます。
 
 
 
 
タレを少しまとわせ、ご飯に乗せ、一気に掻き込みます。
 
 
 
これは幸福が直通で胃に降りてくるライン。
 
 
付け合わせはキムチ、カクテキ、ナムル。それからサラダとワカメスープ。
 
 
キムチは辛すぎず、肉の甘みを邪魔しないタイプですね。
 
 
カクテキはザクザクで、噛むたびに甘さと酸味が小気味よく跳ねます。
 
 
サラダはごま油がふっと香るドレッシングが秀逸。
 
 
ワカメスープもやさしくて、肉と米で熱狂してる口内をすこし落ち着かせてくれる存在。
 
 
 
締めに「自作ハラミ丼」を決行。残ったハラミを全部焼き、ご飯の上へ、焼肉のタレをかけます。キムチを添えて完成。掻き込んだ瞬間、沈黙になります。言葉より、味が全部を説明してしまいました。
 
 
本当に旨かったです。上野の昼っていいですね。騒がしくて、雑多で、でもちゃんと贅沢できる。
「今日ここに来た自分、ナイス判断」と言いたくなるランチでした。
 
 


 
焼肉陽山道 上野駅前店
■ 住所
東京都台東区上野6-8-16
■ 電話番号
03-3837-0710
■ 営業時間
  • 11:30~22:30(ランチ:11:30〜14:30/土日祝は11:30〜15:00)
■ 定休日
不定休