CIKYU MASARA(チキュウ マサラ)
今日は、新宿三丁目のカレーの名店「CIKYU MASARA(チキュウ マサラ)」へ足を運びました。

場所は雑居ビルの2階。まさに「知る人ぞ知る」といった隠れ家的な立地で、1階には人気ラーメン店「鈴蘭」が構えています。

今回は運良く一番乗り。カウンター6席のみのこぢんまりとした空間が広がり、照明の落ち着いたトーンと店主の穏やかな雰囲気が心地よい緊張を解いてくれます。

注文したのは「カレー2種あいがけコンボカレー&スープ」(2,000円)。

この日の組み合わせは、ナポリのプッタネスカ風バターチキンと、レバノン風キーマカレー焼き茄子のフムス添え、そしてラッサムスープ。いずれも個性が際立ちつつも、ひと皿の中で見事に調和しています。

まずはナポリのプッタネスカ風バターチキン。バターチキンというと甘みが強くクリーミーな印象がありますが、こちらは一線を画します。プッタネスカのエッセンスで、ブラックオリーブがたっぷりと乗っていて、塩味と酸味が複雑に絡み合います。濃厚で奥深いのに、どこか軽やかさもあり、思わずスプーンが進みました。


次に、レバノン風キーマカレー焼き茄子のフムス添え。クミンやシナモンの香るスパイス使いに、どこか味噌のような和のニュアンスが加わり、親しみやすい味わい。焼き茄子の香ばしさと、滑らかなフムスのコクがキーマをやさしく包み込み、食べ進めるほどにじんわりと旨味が広がっていきます。

ラッサムスープは、まるで南インド版ミネストローネといった趣。酸味のあるスープには、みじん切りにされた野菜がたっぷり。提供量は控えめですが、その存在感は抜群。食後に口の中をリセットしてくれるような爽快さがあり、まさに名脇役。

さらに、付け合わせがまた豪華。ケールのサラダはシャキシャキで、さつま芋とビーツのペーストは自然な甘みと土の香りが感じられます。

小玉葱のピクルスはしっかりとした酸味があり、口直しにぴったり。マンゴーチャツネの優しい甘さ、そして塩漬けのブリザーブドレモンは梅干しのように鋭い酸味があり、カレーとの相性が抜群。

ターメリックライスにそれぞれを少しずつ混ぜながら、味の変化を楽しむのがこの店の醍醐味。途中でゆで卵を崩してまろやかさを加えると、また新たな表情に。最後の一口まで飽きることなく、五感で楽しむ至高のスパイス体験でした。


満足感でいっぱいの腹を抱えながら、次に訪れたのは、すぐ近くにある話題のレトロ喫茶店「カフェ アルル」。




入口では、名物の看板ネコ「次郎長」がお出迎え。人懐っこく、触れ合いに来たお客さんを癒している様子。

店内はアンティーク調のインテリアに囲まれ、壁一面にアートや古い映画のポスターが貼られた、独特の世界観。若者たちで賑わう店内は、まさに“映え”の宝庫です。


お通しでバナナとナッツが出てきます。

ここでは懐かしのクリームソーダ(600円)を注文。鮮やかな緑のソーダの上に、こんもり盛られたバニラアイスがのった見た目は、子供の頃の喫茶店体験を思い出させてくれます。

口に含むと、優しい甘さと炭酸の爽快感が広がり、一日の締めくくりにぴったりの一杯でした。
このまま夜は池袋で飲み会です。新宿三丁目で味わう「食」と「喫茶」のめくるめく体験。まさに最高の一日でした。ご馳走様でした。
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CIKYU MASARA(チキュウマサラ)
■ 住所
東京都新宿区新宿3-11-12 永谷テイクエイト2階
■ 営業時間
火・水・木・金・土
11 : 30 - 15 : 00
17 : 30 - 20 : 30
祝日
11 : 30 - 15 : 00
17 : 30 - 21 : 30
■ 定休日
月・日