マークト池尻
今日は新しくオープンした複合施設「HOME/WORK VILLAGE」に来ました。

三宿交差点近くで、世田谷公園の隣です。子どもがまだ未就学児の頃、世田谷公園にあるミニSLによく乗りに来ていたことを思い出しました。

この施設、元々は 世田谷区立池尻中学校 の校舎・体育館・校庭をリノベーションしてつくられた複合施設だそうです。

学校だった場所が、暮らしと働くをつなぐ場へ”というコンセプトがとても印象的。

建物の外観からして、「かつての学校」の何となくの佇まいが残っていて、それが逆に新鮮です。

その中で、ランチ目的で向かったのが、同施設内にある 「Marked 池尻(マークト池尻)」。

昼は「街の食堂」風に、自家菜園の野菜やハーブを使った定食・パン・スイーツを提供。

夜はミュージックバー「GOOD TEMPO」に変わるという、昼夜で雰囲気がぐっと切り替わるお洒落スポットです。

店内に入ると、壁一面にレコードが並んでいたり、グリーンが豊富に配置されていたりして、お洒落な雰囲気。

店内にはビカクシダの販売コーナーも。立派なビカクシダが沢山あります。

イスもテーブルも少しずつ違うデザインで、椅子に腰掛けてメニューを眺めるだけでも楽しい気分になります。

スイーツも豊富で、子連れのファミリー層にも人気がでそう。


今回はランチセット(1,250円)を注文。

今日の日替わり定食は「茄子とピーマンの回鍋肉」。運ばれてきたとき、まずその見た目に驚きました。想像していた“普通の定食“の枠を超えて、野菜がたっぷり、彩りが美しく、盛り付けが丁寧。

これは“身体にいいものを食べている”という満足感も強く感じられます。

回鍋肉は油控えめで、甘みと旨味がちゃんと出ていて、茄子が柔らかく、ピーマンも程よくシャキっとしています。

ご飯が進む、というより「ご飯と一緒に味わいたい」味付け。スパイシーすぎず、ヘビーすぎず、昼にぴったりの一皿です。

添えられていた、副菜も抜かりなし。イチジクのデザート的な一品は、甘くてトロリとしていて「別腹」みたいな存在。

春巻きがあるのは意外に嬉しくて、中に野菜がぎゅっと入っており、食感と香ばしさがアクセントになっていました。

もやしのナムルも、ウズラ卵も実に「箸休め」として機能しています。


紫キャベツの酢漬けの酸味がいい具合に全体を引き締め、きんぴらの甘みとか豆腐のまったり具合とか…最後まで飽きずに楽しめました。栄養バランスも非常に優れているなという印象です。



スイーツコーナーを見ていたら、どうしても気になってしまった「ファーブルトン(482円)」を追加注文。丸い形の焼き菓子で、表面はこんがりと香ばしく、フォークを入れると中はぷるんとした弾力。食感はプリンとカヌレの中間のような、なんとも言えない心地よさです。

ひと口食べた瞬間、ほんのりとラムの香りが抜け、干しプルーンの甘酸っぱさが優しく追いかけてくる。甘すぎず、口の中で自然に溶けていくような優しい甘さ。焼き菓子の香ばしさと、素材の素朴な旨みが重なって、じんわりと幸福感が広がります。

食べ終わった瞬間、「ああ、満足したな」と素直に思いました。味だけでなく、見た目、雰囲気、空間の心地よさ、そのすべてがこのランチを特別に昇華させてくれていたからだと思います。
食後は、せっかくなので施設内を少し散策。校舎の廊下、体育館の大きな天井、教室だったであろうスペースに差し込む光。

緑が多く、開放感があり、あえて「学校だった」という記憶があるからこそ、そのリノベーションされた新しさがより染み入るような場所。

天井が高かったり、窓が大きかったり、空気がゆるやかに流れていて、息子と遊びに来たあの世田谷公園の近くでこんな場所が出来ていたのかと、少し時の流れを感じてしまったり。

「懐かしさ × 新しさ」のミックス。学校という「みんなで通った場所」が、今では「暮らす」「働く」「学ぶ」をゆるやかにつなぐ施設になっています。

誰でもふらっと立ち寄って、何かを感じて帰れる場所だと思います。
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Marked池尻(HOME/WORK VILLAGE内)
■ 住所
東京都世田谷区池尻2-4-5 HOME/WORK VILLAGE 118区画
■ 電話番号
03-5809-7031
■ 営業時間
- ランチ:9:00~18:00(Food L.O. 17:00/Drink L.O. 17:30)
- ディナー(バー営業):18:00~23:00(L.O. 22:30)
■ 定休日
火曜日+不定休
