大衆酒場 まる煮 中野坂上店

今日は中野坂上の「大衆酒場 まる煮」で晩酌です。
 
 
実はこのお店、かつて有名な芸人たちがこよなく愛した居酒屋「加賀屋」の跡地にあります。
 
 
芸人たちの社交場として知られた場所で、まさに居酒屋の聖地とも言える場所。そんな由緒ある地で、今宵は宴です。
 
 
雑居ビルの地下一階。少し怪しげな雰囲気の階段を降りると、提灯の明かりとともに昭和レトロな空気がふわっと漂ってきます。
 
 
店内は広くはありませんが、壁には古いポスターや短冊メニューが並び、どこか懐かしい昭和の居酒屋そのもの。カウンター越しに立つ店員さんの威勢のいい声も心地よいです。
 
 
まずはホッピーで乾杯。
 
 
最初のつまみは「冷奴(319円)」と「チョレギサラダ(528円)」。冷奴は豆の甘みと出汁の香りがしっかりしていて、シンプルながら安心できる味。
 
 
チョレギサラダはゴマ油の風味と塩気が絶妙で、シャキシャキの野菜がホッピーをどんどん進ませます。いいスタートです。
 
 
続いては名物の鶏出汁おでんから「大根(165円)」「牛すじ(330円)」「餅巾着(275円)」を注文。
 
 
大根は見ただけで味の染み具合がわかるほど艶やかで、箸を入れればスッと通るやわらかさ。噛むほどに出汁がじゅわっと広がり、心まで温まります。
 
 
牛すじはトロトロでコク深く、出汁との相性も抜群。
 
 
餅巾着は香ばしい油揚げの中に柔らかい餅が詰まっており、噛むたびに鶏出汁が溶け合って最高の一体感。これは人気メニューというのも納得です。
 
 
串ものも外せません。
 
 
「せせり(198円)」は弾力がありつつジューシーで、炭火の香りが食欲を刺激します。
 
 
「ウインナー(132円)」はパリッと弾ける皮の中から肉汁があふれ出し、この値段でこのクオリティはうれしい驚き。どちらもお酒が止まりません。
 
 
そして〆は「昭和のナポリタン(739円)」。鉄板に盛られて熱々で登場。ケチャップの甘酸っぱさとバターの香りが絡み合い、ひと口食べると一気に懐かしさが込み上げます。
 
 
もっちりした麺にベーコン、玉ねぎ、ピーマンという王道の組み合わせ。まさに“昭和の喫茶店ナポリタン”を居酒屋で味わえる一品です。
 
 
お会計はだいたい2,000〜3,000円ほど。料理のクオリティや雰囲気を考えると、かなりリーズナブルに感じます。
古き良き居酒屋の雰囲気を残しつつ、今の時代に合った気軽さと旨さを持ち合わせています。鶏出汁のおでんにホッピー、そして昭和ナポリタン。どれも温かく、どこか人情を感じる味でした。
 


 
大衆酒場 まる煮 中野坂上店
■ 住所
東京都中野区中央2-31-8 糠信ビル 地下1階
■ 電話番号
03-5925-6021
■ 営業時間
  • 平日(月〜金/祝前日含む)
    • 16:00 ~ 23:00(料理 L.O. 22:00、ドリンク L.O. 22:30)
  • 土・日・祝日
    • 14:00 ~ 23:00(料理 L.O. 22:00、ドリンク L.O. 22:30)
■ 定休日
不定休(年末年始 12月31日〜1月3日は休業)