ステーキハウス パンドラ(2回目)

毎日の猛暑。こんな時はスタミナのつくランチを食べたいと思い、新宿西口に佇む老舗ステーキハウス「パンドラ」へ足を運びました。
 
 
 
前回訪れたのは昨年の12月31日、真冬の寒さが身に沁みる夜の訪問でしたが、今回は灼熱の太陽の下での訪問です。
 
 
 
創業52年、店内は温かみのあるレトロな雰囲気で、昭和の趣を残す空間は、肩肘張らず普段使いにもぴったり。
 
 
ライブ感あふれる鉄板前の席もあり、視覚・聴覚・嗅覚すべてが「おいしさ」を演出するような気配に満ちています。
 
 
カジュアルでありながらしっかりとしたホスピタリティを感じさせてくれる空間です。
 
 
今回オーダーしたのは、「サーロインステーキセット(1,600円)」と「ビーフシチュー(400円)」。
 
 
まずはアイスコーヒーが運ばれてきます。これまた暑い日の体をほどよくクールダウンさせてくれます。
 
 
ランチメニューは1,600円からとリーズナブルに、鉄板で焼き上げたステーキが楽しめるのが魅力です。
 
 
 
まず登場したのはサーロインステーキ。前回とはカットの仕方が違い、ひとくちごとに肉の旨味がじわり。
 
 
 
 
わさびと塩、さらに醤油を少し垂らしてライスにのせて…もう、口内でふわりと広がる和の調和。
 
 
 
わさびの鼻に抜ける清涼感と、塩の余韻、そして醤油のコクが絶妙なバランスで、噛むほどに熟成された肉の甘みがにじみ出ます。
 
 
 
そこへ登場したビーフシチュー。
 
 
スプーンですくった瞬間にトロリとほどけ、口に含むと濃厚で深い旨味がじゅわっと広がります。肉はほろほろ、ソースには牛のコクがぎゅうっと詰まっていて、まさにビーフのエッセンスの極み。
 
 
ライスにビーフシチューをかけ、その上にステーキをそっと置く…神々しいビジュアル。ステーキの余熱でシチューがじんわり溶け、ライスにしみ込み、肉とシチューが渾然一体となる「ビーフシチューステーキ丼」が完成です。
 
 
口に運ぶたびに、濃厚なシチューとしっとりライス、そして肉の旨みがミルフィーユのように重なり、まるで春の午後のように穏やかで濃密な幸福を感じさせます。
 
 
肉汁たっぷりのステーキとともに添えられた“もやし”も絶妙な仕事をしていて、シャキシャキの食感とほんのり滲む肉の旨みが混ざり合って…これがまた最高にいいアクセントになるんです。
 
 
 
この食レポを書きながらも、あの豊かな味わいがもう一度蘇り、自然と「また食べたいなぁ」と呟いてしまいます。
 
 
やっぱりパンドラは、老舗の風格と日常の楽しさを持ち合わせた、いつ訪れても裏切らない名店です。
 


 
ステーキハウス パンドラ 新宿西口店
■ 住所
東京都新宿区西新宿1‑13‑3 西新ビル2階
■ 電話番号
03‑3344‑3808
■ 営業時間
ランチ
  • 11:30〜14:30(ラストオーダー14:00)
ディナー
  • 平日:17:30〜23:00(LO 22:00)
  • 土日祝:17:00〜23:00(LO 22:00)
■ 定休日
無休(年末年始は休日)