三燈舎 神田小川町
今回は、神田小川町にあるカレーの名店「三燈舎」に行きました。
三燈舎は 南インドの中でもケララ州の味にフォーカスし、ミールズ(定食)やティフィン(軽食)を中心に提供する本格的なインディアンレストラン。
ミシュランガイドのビブグルマンに選ばれたことがあるだけでなく、三年連続で食べログのカレー百名店にも選出されるなど、その実力は折り紙付きです。
また、テレビドラマ「孤独のグルメ」でも主人公の五郎が訪れ、ドーサとミールズを堪能しているシーンが描かれ、全国的に人気が拡大しました。
11時半にお店に着きましたが、すでに大行列ができていました。やはり、みんなカレーが好きなんですね。ここまで来たら並ぶしかありません。

待っている間にメニューが渡され、ミールズの写真が目に飛び込んできました。とても美味しそう。サントウシャフルミールズ(2,100円)を注文しよう。

約30分ほど待ち、ようやく店内へ案内されました。店内はシンプルで明るく清潔感があり、落ち着いた雰囲気。


女性客が多かったのもうなづけます。
ウォーターポットやナプキンホルダーもお洒落ですね。こうした小さなアイテムにもセンスが光っています。

じゃーん、フルミールスが到着しました!これは素晴らしいビジュアルです。大きなプレートには、彩り豊かなカレーやおかずが美しく並べられており、見ただけで食欲がそそられます。

小皿の説明をします。まず、プレート上部のピンク色の料理はトーレン(キャベツとビーツのスパイス炒め)です。これを基点に時計回りに見ていくと、野菜カレー、魚カレー、チキンカレーが並び、その次にパドゥーラ(バターを練り込んだ発酵生地で作る揚げパン)が続きます。パドゥーラの下に隠れているのはサマラワダ(豆を使った揚げ物)とヨーグルト。
さらに、サンバル(野菜の煮込みスープ)とラッサム(辛くて酸っぱい南インドのスープ)が続き、パパド(豆の粉で作られた塩味のスナック)が添えられています。真ん中にはバスラティライスが盛られています。

説明書が添えられてありました。せっかくなので、説明書の通りに食べ進めてみることにしました。

まずは、カレーやおかずの小皿をプレートから丁寧に取り出します。

そして、パパドを手で軽く砕いて、ふりかけのようにご飯の上にかけます。

サンバルから時計回りに味わっていくと、どんどん味が濃くなっていくとのことです。
ご飯にかけていただきます!
美味しい!薄味ながらも優しい風味が口いっぱいに広がります。辛さは控えめ、でもしっかりとスパイスが効いている。具材はナスで柔らかく、噛むたび旨味が感じられます。


トーレンと野菜カレーを一緒に食べます。
野菜カレーも辛さは控えめで、口当たりが優しい。それなのに、スパイスがしっかりと感じられて驚きの味。
すごいよ、このカレー。優しさの中に深いスパイスの層が広がっていて、何度食べても新しい発見があります。
トーレンもさっぱりとしていて、この優しいカレーとの相性が抜群です。ビーツとキャベツの食感が程よく、スパイスの香りと絶妙にマッチしています。


お次はフィッシュカレーです。
今日は メカジキのカレーですね。ジューシーで旨味がしっかりと詰まっています。このカレーも例に漏れず、辛さは控えめだけど、スパイスがしっかり効いています。
サラサラのカレーで、ほのかにナンプラーの香りもします。これは芸術的な味ですよ。


次はチキンカレー。こちらはかなり辛めです。これはヨーグルトと一緒に食べたほうが、辛さがまろやかになってバランスが取れるので良いかも。
チキン自体はあっさりしていて、とても柔らかい。噛むたびにほろりと崩れる食感で、カレーの濃厚な味わいと絶妙にマッチしています。


バスラティライスをお代わりしてしまいました。このライス自体がとても美味しいんです。さっぱりとした軽い食感で、カレーのスパイスやソースとの相性が抜群。カレーを引き立てながらも、ライス自体にほんのりと香りがあり、そのままでも十分に楽しめる味わいです。

トーレン、ヨーグルト、チキンカレー。夢のコラボレーション。どうしよう、食欲が止まらない。

パドゥーラをちぎって、ラッサムにつけて食べます。パドゥーラのほどよい油っぽさに、ラッサムの酸味が驚くほどよく合います。

残った野菜カレーにもパドゥーラをつけちゃいます。これがまた驚くほど合うんです。実は、この野菜カレーが今回のナンバーワンの美味しさでした。旨い旨い。

サンバルにもパドゥーラをつけちゃいます。揚げパンのような食感のパドゥーラですが、サンバルが染み込むことでしっとりとした食感に変わり、一層美味しくなります。

ご馳走様でした。食べ終わったところを写真に撮ろうとスマホを用意をしているすきに、お皿を下げられてしまいました。
そしてセットドリンクのマサラチャイが到着。
マサラチャイは、2つのカップを使って高い位置から交互に移し替えてくれました。まさに、インドの旅動画でよく見るやつです。パフォーマンスとして素晴らしいだけではなく、空気を含ませて香りを引き出したり、 泡立てることでクリーミーな舌触りを作るためだったり、 高温で煮出されたチャイの温度を下げるためだったり、様々なメリットがあるようです。

うわー、これは大好きな味です。飲み始めは、まろやかなミルクティーの優しい甘さが広がり、ホッとするような味わい。そしてその後、カルダモンと生姜の風味がふわっと香り、口の中にスパイスの余韻が残ります。人生で一番美味しいチャイかも。

泡立ちも豊かで、クリーミーな舌触りが際立っています。口に含むたびに、ふわっとした優しさに包まれて、リラックスできます。

ご馳走様でした。
サラサラ系の南インドカレー店でも、どれもクセがなく優しい味わい。さらにスパイスもふんだんに楽しめます。まさに絶妙なバランスを保った名店です。
食後のマサラチャイも最高です。

三燈舎を後にして、近くにあるオフィスビル「KANDA SQUARE」に行きました。


お目当ては、人気ベーカリー「POINT ET LIGNE(ポワン・エ・リーニュ)」です。丸の内の新丸ビル店には何度か足を運びましたが、まさか神田にもあるとは驚きです。しかも、まったく混んでいない!(新丸ビル店はいつも混んでいます)


今回購入したのは「アリコ」。最高級の塩粒あんを使用した、しっとりとしたあんぱんです。サイズは小ぶりで、デザート感覚で楽しめるのも嬉しいポイント。

このアリコ、めちゃくちゃ美味しいです。柔らかいパン生地の中に、塩気の強いつぶあんとマスカルポーネチーズが詰まっていて、一口ごとに絶妙なバランスを感じます。しょっぱさと甘さが混じり合い、なんというか・・・これまでのアンパンでナンバーワンかもしれません。
やはり、あんことチーズは最強の組み合わせです。

あぁ、今まで味わったことのない贅沢なアンパン。最後まで堪能します。

その後、食後の散歩として飯田橋駅まで歩くことにしました。
途中で目に入ったのは、青森のアンテナショップ。何気なく足を踏み入れ、目に留まったのが「シャイニー贅沢りんご王林」でした。168円と値段も高くなく、サイズも小さめだったので即購入。
一口飲んでみた瞬間、驚きました。今日は何回美味しさナンバーワンを更新してしまうのでしょうか。明らかに、これは私がこれまでに飲んだリンゴジュースの中で頂点です。
まるで、すりおろしたリンゴそのものを飲んでいるかのような贅沢な味わい。リンゴの甘さと爽やかさが口いっぱいに広がり、瞬く間に飲み干してしまいました。美味しいものを沢山食べることができて、大満足の休日でした。

- 次の記事:鼎泰豐(ディンタイフォン)新宿店
- 前の記事:とんかつ新宿さぼてん
三燈舎
【住所】東京都千代田区神田小川町3-2 古室ビル2階
【電話】050-3697-2547
【営業時間】ランチ 11:00 ~ 15:30 / ディナー 17:30 ~ 22:00
【定休日】月曜日