ヴィラモウラ 銀座本店

年始に家族で香港・マカオ旅行に行ってきたのですが、マカオに立ち寄った時に食べたかったのがポルトガル料理。マカオはポルトガルの植民地だった歴史があるので、ポルトガルレストランが至る所にあります。
ホテルの近くにも有名なお店があったので、行く計画をしていました。ただマカオ自体が1泊2日の短期滞在だったため、観光スケジュールと折り合いが悪く、伺うことができませんでした。
ただ私にとっては未だに未知の料理であるポルトガル料理。やはり「食べてみたい熱」が下がらず、都内のポルトガル料理店を検索をして見つけたのが、銀座の老舗ポルトガルレストラン「ヴィラモウラ 銀座本店」になります。
銀座駅から徒歩3分程、アルマーニの制服で有名な泰明小学校の正面にお店はあります。コリドー街からも近いです。
 
店舗はビルの地下1階。エントランスのドアも何処と無くポルトガルを感じさせるエイジング加工がされていてオシャレです(ポルトガルに行ったことはありませんが・・・)。
 
 
オープンと同時に入店。接客も軽やかで、大人向けの隠れ家レストランという雰囲気。店内はヨーロピアン調で風格があり、しかも 広い!決して新しくはない年季の入った設備ですが、そこが老舗っぽさを醸し出し、レストラン全体がアミューズメント施設のようです。
私が若い頃に流行った「現地のレストランバー風内装」がそのまま令和まで残っており、個人的には懐かしい気分になりました。
 
 
 
耳馴染みのないポルトガルの郷土料理がずらっと並びます。
今回、注文したのは週末限定の麦小町豚のフェイジョアーダランチ(1,850円)。フェイジョアーダとは豚肉と豆、野菜を煮込んだポルトガルの伝統的料理とのこと。サラダ、バゲット、デザート、コーヒーがセットで付いてきます。
 
 
まずはサラダ。特別な味付けではなく、普通に食べやすいサラダでした。
 
 
 
そしてフェイジョアーダとパンが到着。フェイジョアーダは、豚バラのほかにソーセージ、カリオカ豆、玉ねぎ、人参、セロリ、紫芋が入っています。煮込みに紫芋は珍しいですね。
 
 
煮込みを口に含むと、意外にも優しい味。塩味もほどよく、肉や野菜の旨味を十分に感じられます。しつこくもないので、完全に日本人の味覚に合う料理です。
豚肉は脂身の部分もありますが、脂っぽさは皆無。見た目よりさっぱりです。煮込み具合もベストで、肉はとても柔らかく、素材本来の甘みが口の中に広がります。
 
 
人参もしっかり煮込まれており柔らかい。口の中でとろけます。ソーセージも優しい肉の旨みで、良い意味で刺激やワイルドさがない味。ポルトガルのソーセージなのかな?売っていたら、ぜひ買いたい!
 
 
 
バゲットは温かく、ザクザクモチモチです。煮込みにつけて食べると最高です。パンはおかわりをしました。太る...。
 
 
正直、紫芋はこの煮込みにはミスマッチでした。あまり味が浸み込んでおらず、浮いてしまってる印象です。色も浮いてる。
 
 
あっという間にフェイジョアーダを完食。大満足です。
 
 
そしてデザートの自家製プリンとパォンデローが運ばれてきました。パォンデローは、カステラの原型のポルトガル伝統菓子とのことです。
 
 
自家製プリンは固めでフォークで刺せるほど。口に入れると玉子の濃厚な香りが広がります。
 
 
パォンデローは、しっとり感が強いカステラ。正直、カステラはあまり得意ではないのですが、これは美味しいです。味は紛うことなくカステラですが、半熟の食感が新鮮。ブラックコーヒーと一緒に口に含むと、至福のひとときです。
 
 
デザートも完食。満腹、とても美味しかった。
お客さんも大人な方々が多く、異国情緒漂う隠れ家的な空間の中、食事を通じて思い思い時間を楽しんでいました。
 
あまりメジャーではないポルトガル料理ですが、古くから日本と交流があり、日本に伝わったレシピも多いことから、日本人が好きな優しく繊細な味付けだと思います。ぜひぜひお試しを!
 


 
ヴィラモウラ 銀座本店
【住所】東京都中央区銀座6-2-3 ダイワ銀座アネックスB1F
【電話】050-5595-6092
【営業時間】 ランチ 11:30~15:00 ディナー 17:00~22:00
【定休日】不定休