温泉旅館 由縁 新宿
新宿の裏路地に静かに佇む「温泉旅館 由縁 新宿」。

この温泉旅館、箱根の温泉を輸送している本格的な温泉が楽しめる旅館で、外国人にも人気があります。

都会の真ん中とは思えないほど贅沢な湯浴み体験ができます。



入口に足を踏み入れた瞬間から、竹のライトに照らされた鬼灯(ほおずき)が優しく揺れています。

夏の終わりと冬の訪れを共に感じさせる「夏下冬上」という店名の演出に心はもう、旅の途中です。

モダンでありながら懐かしさを感じるインテリア、落ち着いた空間。

そして窓の向こうには、緑豊か庭園が広がります。


この日は、ランチに「特別御膳~夏下冬上」(2,800円)をオーダー。刺身と天ぷらの贅を尽くした組み合わせです。

まずはお刺身から。

本生マグロ。噛みしめるたびに油のコクと深い旨みが口中に広がり、まるで新宿の喧騒が一瞬で遠のくような余韻があります。

ワラサは、ほどよく弾力がありながらも脂はさっぱりとしていて、わずかな酸味の効いた自家製醤油との相性も抜群。

サーモンはの上でとろけるような質感で、口いっぱいに甘味と脂のバランスを感じさせます。

鯛は身は締まりつつも程よい甘さがあり、ご飯にのせるとその清涼感がさらに引き立ちます。

イサキはしっかりした身質と魚特有の旨みがしっかりと。


ご飯に重ねると、素材ひとつひとつの個性が混じり合って深みが増します。

次に天ぷら。

大えびは衣は軽やかに揚げられており、噛むと殻がかすかにあたるくらいのプリプリ感。香ばしくも上品な海の香りです。

オクラは鮮烈な緑とねばりが主張強め。揚げ加減も完璧で、さっと油が切れ、野菜の瑞々しさがそのまま口に広がります。

ヤングコーンは、かじると甘さがじゅわっと弾けて、衣との対比も楽しい一品。

ホタテは甘さと旨みがぎゅっと詰まっていて、本当に美味しい。ご飯との相性も抜群です。


茄子はとろりとした食感で、衣は薄付き。噛むとみずみずしさが染み出し、これもまた、ご飯と交互に食べたくなる美味しさです。

セットには、有機野菜を使ったサラダと小鉢に加え、味噌汁もついて、彩りや香りのバランスも抜群。




食べ進めていくうち、お刺身と天ぷらの妙がどんどん際立ち、ご飯との一体感と幸福感が高まっていきます。



お食事の余韻とともに、特別な空間でリラックスもでる贅沢なランチ旅。
またすぐ訪れたくなる場所です。



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夏下冬上~ONSEN RYOKAN 由縁
■ 住所
東京都新宿区新宿5丁目3‑18
■ 電話
03‑5361‑8355
■ 営業時間
- ランチ:12:00~14:00(L.O. 13:30)
- ディナー:17:30~22:30(フード L.O. 21:00/ドリンク L.O. 22:00)
■ 定休日
昼食は毎週 月曜日と木曜日が定休日。祝日の場合は営業し、翌日が休みになります