ごはん処 矢尾定


四条駅・烏丸駅から歩いて5分ほど、新町通沿い。向かったのは「ごはん処 矢尾定」


矢尾定は、築80年の京町家を再生した建物を用いており、その京都らしい趣がまずテンションを挙げてくれます。

店内は1階がカウンター席とテーブル席、2階は座敷。一人でも入りやすい窓際の席もあり、昼時には近くで働く人たちも多く見かけます。観光客だけでなく地元の人にも愛されているお店、という感じが伝わってきます。

調べるとこのお店、仕出しの老舗「矢尾定」が手がけていて、明治42年(1909年)創業とのこと。昼は定食がメイン。日替定食、焼き魚定食、ちらし寿司、松華堂などメニューが充実しています。価格帯もランチ1,100円~、焼き魚定食などは1,300円前後。

特にこの季節、「サンマ定食(1,400円)」が気になっていたので注文しました。今年のサンマは「奇跡のサンマ」といわれるようで、気仙沼・女川などで水揚げされるサンマが例年より大きく、脂乗りも良いとのこと。

前年中心だった100グラム前後が、今年は140グラム前後のものが多いとのこと。どうやら漁場の栄養状態や海流などが影響しているようです。

定食が運ばれてきた瞬間の見た目でまず期待。きれいに焼けたサンマが皿に鎮座し、ご飯・味噌汁・小鉢・漬物も整った構成。

最初にサンマをひと切れ。皮の香ばしさ、身のほぐれ具合、そして旨み。

脂がちょうどよく乗っており、ジューシーさの中にしつこさやくどさがない。



肉厚で、骨とのバランスもいいので「魚を食べてるな」という満足感があります。

ご飯と一緒に頬張ると、ご飯の甘みとの相性も抜群。

大根おろしのさっぱり感が脂の余韻を流してくれて、箸が止まらない。


付け合わせも侮れず。名前までは失念しましたが、卵と野菜の炒めたもの、煮物。


こんにゃくの胡麻和え、おしんこ、味噌汁。

どれも丁寧で、手を抜かずに作られていて、箸休めとしても、ご飯のお供としてもぴったり。

「今年のサンマはやはり一味違う」というニュースに、レポートしながら激しく同意しました。町屋の雰囲気、ご飯・味噌汁・小鉢の丁寧さ、そして主役のサンマの質。1,400円という価格も、コスパが良いと感じました。
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ごはん処 矢尾定
■ 住所
京都市下京区新町通綾小路上ル四条町361
■ 電話番号
075-351-3518
■ 営業時間
- ランチ:11:00〜14:00
- ディナー:17:30〜20:00
■ 定休日
水曜日、第2・第4火曜日